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落花流水 兎たちの誘惑 凛太郎編 12(fin)

あれ?

休憩室に行くと、健さんと光基がいた。

健さんが一生懸命光基に話しかけてる。
光基は興味なさそうだけど。


どうしたんだろう。


「あ、リンちゃん!」
「ほら、早瀬が来たから話やめてください」
「やめないよー、むしろ、リンちゃんにも聞いてもらわなきゃ」
「・・・え?」


俺にも・・・・?

いったい、何の話なんだろう。


「光基、何の話?」
「・・・早瀬と椿さんの話」


俺と、椿さんの?


「そう!
 リンちゃんが椿さんとラブラブなえっちしてたって話!」


・・・・・・は?

一気に体温が上がる。


そんな話を光基はずっと聞かされてたってこと?


「け、健さん」
「だって、ナース服貸してあげたの俺なんだよ。
 だから俺は二人の行為を見る権利があるよね、ね」
「見たいですか?そんなの」
「見たいって!だってこの可愛いリンちゃんが乱れちゃうんだよ。
 椿さんに向かって、『椿さんの、おっきい』とか言っちゃうんだよ!」
「そんなこと言いません!」


健さんの妄想はどこまで広がっているんだろう。

実際の俺は健さんの妄想とは全然違うのに。


ただ、椿さんの手で溺れているだけなのに。


・・・・・・あ、そういえば。


「ねぇ、光基」
「ん?」

「光基はその、どうだった?」

「・・・・・・」


今度は、光基の顔が赤くなっていく。

きっと思い出してるんだろう。
恋人・・・トシさんとの、その、ひとときを。


「そもそも、光基はどんな衣装借りたの?」
「それは」
「健さん、言わなくていいです!」


あ・・・、
光基、仕事に戻っちゃった。

健さんを見ると、ニコニコ笑ってる。


「あはは、こーきってば面白い」
「・・・・・・」
「リンちゃんもこーきも、幸せそうだね」


・・・健さん。


いつも俺と椿さんの間に割って入ったり、
俺にいろいろセクハラしようとするけど、

健さんはきっと、

みんなの幸せを考えてくれているんだ。


「さて、今度はどんな衣装持ってこようかなぁ」


・・・・・・あれ?


「ねぇねぇリンちゃん、今度おもちゃ持ってきたら、椿さんと使ってくれる?」
「え、えっと」
「そのときは俺も見ていていいよね?」


前言撤回、しようかな。

おもちゃなんて絶対に使えない。

使ってほしいって椿さんに言えるわけがない。


・・・・・・でも、もし、

椿さんが使おうって言ってくれたら、俺は・・・。


「っ!」


いろいろな、口では言えない想像が頭を巡り巡って、

結局その日は仕事が手につかなかった。
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